デザイナーのメモ帳
2024-04-06
「印象派 モネからアメリカへ」の記録
今日はずっと気になっていた印象派展に行ってきました。
会期は明日までで事前予約にも制限があり、私はチケットをギリギリに購入できました。
今日は印象派展に行った感想を記録しておきたいと思います✍🏻
パンフレットも素敵!
memo
- 展示会名 : 「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」
- 会場 : 東京都美術館
- 行った日 : 2024.04.06
- 料金 : ¥2,200 + 音声ガイド¥650
アメリカで展開された印象派の絵画に焦点を当てて見ることができた。作風もいろいろ!
フランスに留学して印象派を学んだ画家たちが、母国に帰って普及・展開していった作品たちを見ることができました。
アメリカの画家がメインではありましたが、スウェーデンの画家アンデシュ・ソーンや、もちろん日本人の黒田清輝、久米桂一郎などの作品もあり、ひとことで「印象派」とくくれないくらい表現の幅がありました。
モネの表現が印象派の全てだと思っていましたが、モネに感化されて印象派を学んだりフランス留学をした画家たちが展開していった作品を見ると、配色や線の粗さなどは画家それぞれ個性を持っていて、そこがとても興味深かったです。
展覧会の名前にもあるように、「モネからアメリカへ」ということで、印象派を学んだ画家たちがそれぞれの故郷で印象派をどう普及し、展開していったのかが見ることができました。
特に衝撃的だったのはポール・シニャックが1896年に描いた「ゴルフ・ジュアン」!
パレットでは色を混ぜずに点で表現するその作品は、とても力強くビビッドな印象で、「これも印象派の絵画なの!?」とびっくりしました。
また、エドモンドチャールズターベルが1898年に描いた「ベネチアンブラインド」は、人物には印象派の技法を使用せずブラインドや光の箇所に印象派を取り入れており、それもありなんだ~と思いました。
このように印象派にもさまざまな表現方法があり、その違いを鑑賞するのがとっても楽しかったです。
フランスで印象派を学んだ日本人画家の絵画も興味深かった。
フランス留学で印象派を学んだ日本人の絵画も多く展示されていました。
代表的な二人の画家が黒田清輝と久米桂一郎ですが、ふたりの作品にもそれぞれ個性がありました。
黒田清輝
展示されていたのは「落葉」「草つむ女」。
どちらもカラフルで光の感じが明るい配色でした。
久米桂一郎
展示されていたのは「林檎拾い」「秋景」。
黒田清輝とは対照的で、色の感じが力強く黒めでした。
「秋景」に関しては、THE 日本!って感じの風景をうまく印象派で表現しているのがとてもよくわかりました。
風景が日本だけあって、印象派にも関わらずどこか馴染みのある、和風な印象を持ちました。
描く人の環境やどんな国で育ったかによっても印象派がどう馴染んでいくのかがわかった気がします。
他にも6人ほどの日本人画家の作品に出会うことができました。
なかには自身はフランス留学をせず、帰国した黒田清輝に学校で印象派を教わった画家もいたり。
こうして国際的に印象派が普及され、現地で展開されていったんですね。
代表作もしっかり鑑賞! 「印象派とは」から学べた展示。
やっぱり印象派=モネですよね。
もちろんモネが1908年に描いた「睡蓮」にも出会うことができました!
水に反射して映る木々や絵画手前の蓮の花。全体をとおして幻想的でやっぱりモネって良いなあと思いました。
ちなみに「印象派」ということばも、モネの作品タイトルから引用されたみたいです。
また、他のチャイルド・ハッサムの「花摘み、フランス式庭園にて」の花々の繊細で鮮やかな色使い・温かな光の表現にも感動したし、
デウィット・パーシャルの「ハーミット・クリーク・キャニオン」のグランドキャニオンの表現にも息を飲みました。
ちなみにこの「ハーミット・クリーク・キャニオン」という作品、当時鉄道会社のキャンペーンで5人の画家たちが目隠しで連れて行かれて、眼の前に広がる景色を描かされたものだそうです。初めてみるものにはなにも先入観がなく、本当に見たままに描くことができたのではないかと感心しました。
年明けゴッホを見に行ってそこで印象派に興味を持つようになったけど、今回の印象派展でさらに興味が深まりました!
は〜たのしかった!!